フッ素樹脂コーティングの方法、加工工程

フッ素樹脂コーティング(テフロンコーティング)の方法、加工工程

フッ素樹脂コーティングは、基材(金属やセラミックスなどの部材の表面)にフッ素樹脂の特徴を与える目的で加工する表面処理です。非粘着性を必要とする場合や耐食性を必要とする場合など、用途や機能に応じてさまざまな種類がありますが、ここでは代表的なフッ素樹脂コーティングの加工方法をご紹介します。
1. 受け入れ
  • 基材の点検を行います。(要領は取り決めによります。)
  • コーティングに不都合な箇所があれば修正をお願いする場合がございます。
2. 脱脂処理
【空焼き】
  • 基材を炉中で加熱し、焼成温度よりも高い温度で油脂や汚れを熱分解させます。
【溶剤洗浄】
  • 空焼きに適さない素材や形状物の基材の汚れや油分を溶剤で洗浄します。
※非粘着性を持つフッ素樹脂は基材表面にもくっつきにくいため、塗膜の密着のためには油分などをしっかりと除去する工程が必要です。
3. 下地処理
【ブラスト】
  • コーティングする面をモランダム、グリッドの砥粒と空気によりブラストし、錆や汚れ等を除去し、3~6ミクロン程度に粗面化します。
【エッチング、化学被膜処理】
  • ブラストが行えない場合や使用される機能に合せて下地処理を行います。
4. プライマー塗装
  • 基材とフッ素樹脂の密着をよくするためプライマーを塗装します。
5. 焼成
  • プライマーの焼付を炉で行います。
6. 塗装
【エナメル塗装】
  • フッ素樹脂のエナメルを塗装機または、手動により塗装します。
【粉体塗装】
  • フッ素樹脂のパウダーを静電または、特殊の塗装機により塗装します。
フッ素樹脂コーティング塗装工程動画

7. 焼成
  • フッ素樹脂を加熱して樹脂を溶融させて塗膜化します。
※フッ素樹脂の焼成炉は400℃以上に加熱できる必要があり、炉のサイズによって加工できる基材の大きさが決まります。
フッ素樹脂コーティング焼成炉

8. くり返し
  • (6)~(7)を繰り返し、ご要望の機能に達するまで塗膜を増します。
9. 検査
  • コーティング完成後、打合せや、仕様通りの加工が出来ているか検査します。主として判定は、検査要領書によります。


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