【メルマガVOL.36】コーティングで工場の「騒音」対策、してみませんか?ウレタン/ポリウレアコーティングのご紹介
こんにちは!㈱吉田SKTの小島と申します。
皆さんはコーティングで「騒音」対策ができるのをご存じでしょうか?
例えばパーツフィーダーなどの部品供給装置。
装置の振動によって部品が搬送されるため、なにも対策をしていないとどうしても部品供給時や搬送時に騒音が発生します。
また騒音に加えて、装置との接触による部品への傷つきも心配です。
そこで対策のひとつとして挙げられるのが「ウレタン/ポリウレアコーティング」です。
今回のメルマガでは、防音性をはじめとしたウレタン/ポリウレアコーティングの特徴や用途例をご紹介します。
ぜひご一読ください。
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽
■INDEX■
1. ウレタン/ポリウレアコーティングの特徴
2. 各種グレード紹介
3. 用途例
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽
1. ウレタン/ポリウレアコーティングの特徴
ウレタン/ポリウレアコーティングの特徴としては主に、防音性・耐摩耗性・耐衝撃性などがあります。
「各種グレード紹介【性能データ】」に記載の通り、ウレタン/ポリウレアコーティングの塗膜硬度はショア硬度で表されています。
ショアA硬度スケールは比較的柔らかいゴムやエラストマー、ショアD硬度スケールはプラスチックや硬いゴムなどに使用され、数値が高いほど材料が硬いことを示します。
ちなみにフッ素樹脂コーティングのショア硬度は、PTFEでD50-65程度です。
ウレタン/ポリウレアコーティングは硬度が柔らかいため、音や衝撃を比較的吸収しやすく防音性や耐摩耗性、耐衝撃性に優れ、工場内での騒音対策や製品保護に適しています。
また常温硬化タイプなので、液体、気体をのぞく多種多様な基材に加工でき、スプレー施工のため、膜厚の調整も可能です。
使用可能温度域は-30℃~100℃となります。
2. 各種グレード紹介
弊社で取り扱っているウレタン/ポリウレアコーティングはお客様のご要望に合わせて、最適なタイプを選択、また表面形状をカスタマイズ(凹凸加工など)することが可能です。
ここでは各種グレードの特徴や、性能についてご紹介します。
●CD8900
低硬度の柔らかいポリウレアコーティングで、柔軟性・耐摩耗性に優れています。
クッション性が必要な特殊工具の持ち手部分や、グリップ力が要求される搬送機器のチャック爪などに適しています。
●CD9000
標準グレードのウレタンコーティングです。
耐摩耗性に優れており、パーツフィーダーやチャック爪などの部品供給装置や粉体機械、各種治工具など幅広い分野で使用されています。
●CD9100
CD9000よりも高硬度で、滑り性が要求される箇所に適しています。
また、エッジが鋭い、尖った形状のワークの搬送に最適です。
●CD9200
エンプラ並みの硬度を有した特殊高硬度ポリウレアコーティングです。
受注生産品です。
●NEタイプ
上記CD9000/CD9100に、静電気対策を付加したタイプで、被膜は静電気を通します。
色調は黒色もしくは灰色から選択可能で、推奨膜厚は200~500μmです。
【性能データ】

3. 用途例
ウレタン/ポリウレアコーティングはその防音性・耐摩耗性・耐衝撃性を活かし、主に供給装置や治工具で使用されています。
ここでは用途例を写真とともにご紹介します。
◆パーツフィーダーボウルなどの部品供給装置
騒音対策、製品の傷つき防止、基材保護目的

◆スラリー供給装置
内容物による基材の摩耗・損傷を防止する目的
◆粉体供給装置
金属の混入を嫌う粉体が、基材金属と接触するのを防止する目的

◆治工具へのコーティング
製品の傷つき防止、滑り止め目的

今回もメルマガを読んでいただきありがとうございました。


