将来のPFAS規制強化に備える!

有効なPFASフリー*
コーティングの
選び方とは?

*フッ素樹脂を含むすべてのPFAS不使用

「永遠の化学物質」とも呼ばれ、環境や健康への悪影響が取りざたされているPFAS。
PFASの使用等を規制する法令化のなかで、その規制の範囲に【フッ素樹脂】まで含めようとする動きがあり、
「自社の生産設備はこのままでよいのか」と不安になっている設計・管理担当者様も多いのでは。
生産設備のフッ素樹脂コーティングは、その優れた機能性を完全にとって代われる物質がなく、「置き換えは困難」
という現場の声もあります。

しかし、用途や要求性能によっては、すでに有効な代替ソリューションが存在します。
それが吉田SKTのPFASフリー(不使用)コーティングです。
まだ確定はしていない将来の規制強化にも備え、幅広いソリューションをご用意しています。

PFAS規制強化への備え 3つの重要ステップ

リスクの把握
  • 自社設備のフッ素樹脂使用状況
  • 規制動向が自社に与える影響
  • 取引先からの要求事項予測
現実的な対応方針
  • フッ素樹脂の代替が必要な用途の特定
  • 段階的な切り替え計画の策定
  • コスト影響の試算
適切なソリューション選択
  • 用途別の最適材料の選定
  • 可能であればサンプルによる性能評価
  • 長期的な維持管理計画

吉田SKTでは最適な表面処理を選定するために万全の体制でサポートします。

PFAS規制への対策について、知っておきたい情報をまとめた資料はこちら

自社に関係は?PFAS規制強化に備える必要性

PFAS規制の対象にフッ素樹脂を含む動きとは、EU(欧州連合)域内で発効する、化学品の登録、評価、認可及び制限に関する規則「REACH規則」の追加案として2025年現在、協議されているものです。
そのため、材料や製品について欧州の国々に対し輸出入をしている、または検討している製造業のかたには、直接的な影響が考えられます。

しかし、それ以外にも次のような理由で、対策を検討されているお客様もみえます。

EUで包括的なPFAS規制が発効すれば、グローバル規模で追従する可能性もある

サプライチェーン管理を徹底する大手企業や、海外と取引のある顧客からの要請

社内のIR部門やステークホルダーからの要請、ESG投資、CSR観点からの環境対応

数年に1度の設備更新を機に、将来的な規制対応も見据えて代替を検討したい

REACH規則への追加案の協議や発効のスケジュール(予定)について詳しくはこちら

なお、環境残留性や人体に取り込まれた場合の甲状腺機能の低下、発がん性などの可能性が指摘され、日本も含めてグローバルで規制されているのはPFOS、PFOA、PFHxSなど「特定PFAS」といわれるものです。

フッ素樹脂(PTFE等)については、著しい高温で使用するなどしない限り、有害性はないとされています。

特定PFASの規制について、詳しくはこちらの資料をご参考ください。

PTFEとPFOS、PFOAの違いやそれぞれの規制がわかる資料はこちら

【目的・求める機能別】PFASフリーコーティング

フッ素樹脂コーティングは多彩な機能をバランスよく備えており、主に「離型性の向上」「潤滑性の向上」「耐食性・絶縁性の付与」などの目的で使用することができます。
PFASフリー(不使用)コーティングでは、こうした目的それぞれに応じて、フッ素樹脂の機能を代替できる最適な材料を選定しご提案します。

離型性の向上

離型性は、フッ素樹脂コーティングの代表的な機能です。成形工程や搬送工程、カット工程などあらゆる設備に生かされています。材料等の望ましくない付着(くっつき)を防止することで、ライン停止や設備メンテ頻度、材料ロスなどを減らします。しかし、使用条件(温度など)や相手材の粘着性、ショット数などによっては、フッ素樹脂コーティング以外のコーティングに代替できる可能性があります。

シリコーン系コーティング

非粘着コーティング「MRSコーティング」適合品番:MRS-102など

MRSコーティングは、PFASフリーでありながら非粘着性と離型性に優れた特性を持つオリジナルのシリコーン系コーティングです。フッ素樹脂コーティングと比較しても、ガムテープのような付着性の高い粘着物の離型に優れています。製品ページはこちら

凸面形成タイプ離型コーティング

凸面形成・非粘着コーティング「CAS」適合品番:CAS-CX102など

CASは、丸みをおびたセラミックと高離型材料の凸面を形成することで、スムーズな離型性を実現できるコーティングです。高離型材料としてフッ素樹脂ではなくシリコーンを組み合わせる品番をご用意しており、PFASフリーに対応しています。製品ページはこちら

無機材料+非フッ素系コーティング

高硬度コーティング「バイコート®適合品番:NYK-52など

バイコート®は、金属、セラミックス、化成皮膜といった高い硬度を備えた無機材料に、潤滑性・離型性に優れた有機系材料を組み合わせた有機無機複合のコーティングシステムです。たとえばミクロン単位の寸法精度が求められる金型にも安心して採用でき、確かな離型性を与えます。有機系材料としてフッ素樹脂以外に非フッ素系材料の組み合わせも可能で、PFASフリーを実現できます。製品ページはこちら

潤滑性の向上

コーティングがもたらす潤滑性(すべり性)は、搬送工程のスピードアップや、より軽い力でモノを動かせることで省エネや機械稼働の安定化に貢献します。フッ素樹脂には優れた潤滑性がありますが、当社では、温度帯によってはその上をいく潤滑性や硬度を発揮するコーティングの開発に成功しました。

非フッ素系潤滑コーティング

潤滑コーティング「FFLCシリーズ」

PFAS対策に適合するラインとして、2024年に開発された製品です。優れた潤滑性能を発揮し、加温条件下での摩擦摩耗耐久性においてはフッ素樹脂コーティングの上をいきます。全品番がPFAS不使用です。製品ページはこちら

耐食性・絶縁性の付与

フッ素樹脂はほとんどの酸、アルカリ、有機溶剤に対して変質しにくいため、化学プラントや貯蔵タンク、配管、ポンプなどの耐食コーティングの材料としても最適です。また絶縁性に優れ、電気の影響を受けにくく、半導体製造の装置などにも活用されています。しかし他のエンジニアリングプラスチックを駆使することで、フッ素樹脂に準じる効果を実現することができます。

非フッ素・硬化型コーティング

耐食コーティング「セラシールド」適合品番:CST-1508など

有機無機複合材料によるコーティングで、さまざまな基材に適応し、優れた耐浸透性をもたらします。架橋密度の高い被膜を形成することで、水や薬液をシャットアウトし、過酷な環境下で使用される装置やタンク、配管を強力に保護します。製品ページはこちら

各種エンジニアリングプラスチックコーティング

高硬度コーティング「PEEKコーティング」適合品番:YEK-0001など

PEEKは、Poly Ether Ether Ketone(ポリエーテルエーテルケトン)の略称で、スーパーエンプラの一種です。PEEKはフッ素樹脂と同等の耐熱性を有し、耐薬品性などの化学的な安定性に加え、機械的強度・耐クリープ性・耐摩耗性に優れます。製品ページはこちら

PEEKのほか、PBI、PIなどのエンジニアリングプラスチックによるコーティングも承っております

PFASフリー(不使用)コーティング製品ラインナップ

非粘着コーティング「MRSコーティング」適合品番:MRS-102など
MRSコーティングは、PFASフリーでありながら非粘着性と離型性に優れた特性を持つオリジナルのシリコーン系コーティングです。フッ素樹脂コーティングと比較しても、ガムテープのような付着性の高い粘着物の離型に優れています。製品ページはこちら
凸面形成・非粘着コーティング「CAS」適合品番:CAS-CX102など
CASは、丸みをおびたセラミックと高離型材料の凸面を形成することで、スムーズな離型性を実現できるコーティングです。高離型材料としてフッ素樹脂ではなくシリコーンを組み合わせる品番をご用意しており、PFASフリーに対応しています。製品ページはこちら
高硬度コーティング「バイコート®適合品番:NYK-52など
バイコート®は、金属、セラミックス、化成皮膜といった高い硬度を備えた無機材料に、潤滑性・離型性に優れた有機系材料を組み合わせた有機無機複合のコーティングシステムです。たとえばミクロン単位の寸法精度が求められる金型にも安心して採用でき、確かな離型性を与えます。有機系材料としてフッ素樹脂以外にシロキサンの組み合わせも可能で、PFASフリーを実現できます。製品ページはこちら
潤滑コーティング「FFLCシリーズ」
PFAS対策に適合するラインとして、2024年に開発された製品です。優れた潤滑性能を発揮し、加温条件下での摩擦摩耗耐久性においてはフッ素樹脂コーティングの上をいきます。全品番がPFAS不使用です。製品ページはこちら
耐食コーティング「セラシールド」適合品番:CST-1508など
有機無機複合材料によるコーティングで、さまざまな基材に適応し、優れた耐浸透性をもたらします。架橋密度の高い被膜を形成することで、水や薬液をシャットアウトし、過酷な環境下で使用される装置やタンク、配管を強力に保護します。製品ページはこちら
高硬度コーティング「PEEKコーティング」適合品番:YEK-0001など
PEEKは、Poly Ether Ether Ketone(ポリエーテルエーテルケトン)の略称で、スーパーエンプラの一種です。PEEKはフッ素樹脂と同等の耐熱性を有し、耐薬品性などの化学的な安定性に加え、機械的強度・耐クリープ性・耐摩耗性に優れます。製品ページはこちら
PEEKのほか、PBI、PIなどのエンジニアリングプラスチックによるコーティングも承っております

PFASフリーコーティングが選ばれる主な産業分野

  • 自動車・航空機部品産業
  • 化学工業
  • 医療機器産業
  • 電子・半導体産業
  • 食品関連産業

60年のフッ素樹脂コーティング実績が可能にする、
確実なフッ素樹脂代替ソリューション

吉田SKTは、1963年に名古屋でフッ素樹脂加工を開始し、1968年には米国デュポン社*(現ケマーズ社)とライセンス契約を結び、半世紀以上にわたり業界を牽引。「テフロン™コーティング」と名の付く加工を提供できる数少ない企業として、厚いご信頼をいただいてきました。フッ素樹脂加工のスペシャリストだからこそできるカスタマイズ力で、あらゆる課題に対して最適な表面処理を実現しています。

*フッ素樹脂を開発し「テフロン」を商標登録した世界的な化学メーカー

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製造業のためのPFAS対策ガイド

PFASフリーコーティング体感サンプルキット

工程カイゼン事例集 ※フッ素樹脂コーティングの事例も含みます

よくあるご質問

Q1.PFASフリーで本当にフッ素樹脂コーティング並みの機能がありますか?
A1.フッ素樹脂の機能を完全に補完するコーティングはございませんが、必要な機能や用途に応じて素材を最適に組み合わせることで、撥水性・すべり性・耐熱性などを高水準で実現できます。
Q2.食品安全規格や各種法規への適合は?
A2.食品衛生法やポジティブリスト制度に適合したコーティングもご用意しております。詳細につきましては、お問い合わせください。
Q3.コーティングを試したいがテストピースの提供は可能か?
A3.コーティングの用途目的に応じて、事前にサンプルやテストピースをご提供可能です。試作品で機能をお確かめいただき、最適なコーティング設計を行います。

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