【メルマガVOL.19】凹凸のフッ素樹脂コーティング！？スーパーTPシリーズのご紹介

こんにちは！㈱吉田SKTの小島と申します。

お客様とのやり取りの中で粘着物の離形や、滑り性の向上などを目的としてテフロン™フッ素樹脂コーティングについてお問い合わせをいただくことが多くあります。

たしかにテフロン™フッ素樹脂コーティングは非粘着性、滑り性に優れています。
しかし、例えばご飯などの粘着性のあるものに対してはどうでしょうか？
実はテフロン™フッ素樹脂コーティングを施した表面でも、場合によってはその機能が十分に発揮されずくっついてしまうことがあります。
そこでもう一つ思い浮かべていただきたいのが、今や当たり前になっている「表面が凹凸形状のしゃもじ」です。
これは凹凸形状がご飯のくっつきを防ぐ理由となっています。

このように、機能性コーティングを使用する他にも、
表面の形状を変えることで、くっつき防止などの対策が可能な場合があります。

今回は、非粘着性や滑り性といった機能を付与するだけでなく、
コーティング表面の形状をもコントロール可能にした弊社独自の「スーパーTPコーティング」についてご紹介します。
ぜひご一読ください。

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■ＩＮＤＥＸ■
　1.　凹凸形状と離形性/滑り性との関係
　2.　スーパーTPコーティングの特徴
　　　～オールフッ素樹脂での凸面形成～
　　　～さまざまな表面形状～
　　　～フッ素樹脂だからこその耐熱性・耐食性～
　3.　スーパーTPコーティングの採用事例
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1.　凹凸形状と離形性/滑り性との関係

通常のテフロン™フッ素樹脂コーティングの表面は平滑です。
この表面に、例えばホットメルトのような粘着物が付着すると、まるで吸盤のようにくっついてしまい
取りづらいことがあります。
そこでコーティング表面の形状を凹凸にすることで、
粘着物（相手材）とコーティングとの接触面積を小さくし、凹み部分に空気の隙間ができます。
この立体構造が、さらなる離形性/滑り性を生み出すのです。

＜スーパーTPコーティングの表面イメージ＞

2.　スーパーTPコーティングの特徴
～オールフッ素樹脂での凸面形成～

表面に凸形状を作る方法としては、一般的にエンボス加工が知られています。
これは金属板に型を押し当てて、凸面を作る方法です。
また、表面処理でも表面に凹凸形状を作る方法があり、
例として、サンドブラスト処理や溶射加工があげられます。

これらの表面形状を作った上にテフロン™フッ素樹脂コーティングをすることで、
表面を凹凸にしたコーティング面を作ることができます。

しかし、表面処理を組み合わせた凹凸コーティングでは凸部が硬く鋭くなる場合があります。
そのため、硬い凸面が相手材を傷つけてしまったり、
相手材に食い込むことで離形を阻害する原因になる可能性があります。

一方で、エンボス加工のような滑らかな凸面にテフロン™フッ素樹脂コーティングを加工すると滑り性の向上が期待できますが、
接触面のコーティングが摩耗しやすいなどのデメリットがあります。

吉田SKTのスーパーTPコーティングは、
フッ素樹脂材料のみで凸面の形成を実現し、
基材はフラットな表面形状のまま、表面に凹凸形状を作ることができます。
そのためエンボス加工の板を用意したり、別の表面処理を施したりする必要がなく基材や金属加工の負荷を減らすことにも貢献します。

また、スーパーTPコーティングでは、すべてにフッ素樹脂材料を使用することで離形性や滑り性をより高めることができます。
コーティングの凸部は球状のフッ素樹脂で構成され、さらに上からもフッ素樹脂でしっかりとコートされます。
そのため相手材の沈み込みによる付着が抑えられ、
コーティング表面が滑らかな凹凸形状になることで、相手材も傷つけにくくなります。

＜スーパーTPコーティングの断面イメージ＞

～様々な表面形状～

一言で粘着物や搬送物といっても、
軟らかいもの・硬いもの・べとべとしたものなど多種多様です。
基材表面の凹凸形状を最大限に生かすには、それぞれの相手材に合わせた表面形状を作り出す必要があります。

スーパーTPコーティングは大きく分けて3種類の表面形状があり、
その中からさらに相手材やご使用環境に合わせた模様・形状が選択できます。

～フッ素樹脂だからこその耐熱性・耐食性～

スーパーTPコーティングはすべてがフッ素樹脂で構成されているため、
耐熱性や耐食性に優れています。
260℃までの高温環境や、薬品が触れる箇所でも安心してご使用いただけます。
また粘着テープ・ガムテープの非粘着性測定においては、
従来のテフロン™フッ素樹脂コーティングを上回る結果を示しました。

3.　スーパーTPコーティングの採用事例

スーパーTPコーティングは、
・オールフッ素樹脂の構成
・さまざまな表面形状
を大きな特徴とし、粘着物の付着防止や滑り性の向上に大きな効果を発揮します。

例えば米飯盛り付け器のように、粘着性が強いものに対しては特に効果を発揮し、
従来のテフロン™フッ素樹脂コーティングで発生していた、ご飯粒の付着残りなどのトラブルを解消しました。
もう一歩、離形性が求められる部分へのアプローチとしてぜひご検討、ご相談ください。

ここではより具体的な採用事例をご紹介します。
また最後には
・テフロン™フッ素樹脂コーティングとスーパーTPコーティングとの離形性比較動画
・スーパーTPコーティングの潤滑効果
をご覧いただけます。ぜひご視聴ください。

＜採用事例＞
【事例】ラベル糊面の台へのくっつきを解消 、ロボットで吸着・搬送が可能に
【事例】ポリエチレンラミネート加工紙の接着糊のシュート付着防止
【事例】ステンレスシュートでの輸液パック搬送不良をコーティングで解決

＜スーパーTPコーティング離形性比較動画＞

＜スーパーTPコーティングの潤滑効果＞

今回もメルマガを読んでいただきありがとうございました。

本日ご紹介しましたスーパーTPコーティングのカタログはこちらからダウンロードをお願いいたします。

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　弊社ではお客様のご要望、ご使用環境を丁寧にヒアリングし、
　担当営業員が最適と思われるコーティングをご提案いたします。
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