製品ラベルを貼りつける自動ラインではロボットがラベルを吸着して製品に貼りつける作業を行います。ラベルは一度、剥離紙から剥がされ吸着しやすいように台の上に置かれますが、ラベルの粘着具合やサイズによって、置台に貼りついてしまい上手く吸着できないトラブルが発生しました。また置台へのくっつきを防止するために離型剤などを使用するとラベルの粘着が弱くなり製品から取れてしまう危険もありました。
ラベルやシールのように粘着性の高い場合、フッ素コーティングなどではうまく剥がれないことがあります。その場合、より離型効果のあるシリコーンコーティングを使用しますが、シリコーンは相手材に転写する性質があり、ラベルのサイズが小さいとラベルの粘着力が低下し、製品からはがれるトラブルが起きる可能性があるため採用できませんでした。そこで、相手材への転写の心配がなく、ラベルのくっつきを防ぐことのできるコーティングが求められました。
「スーパーTP」は、フッ素樹脂のみで凹凸面を形成することができるコーティングです。フッ素樹脂の離型性と、凹凸による接触面積の低減により、ラベルへの悪影響がなく、置台へのくっつきを防止することに成功。ロボットの吸着パットでもスムーズにラベルの搬送が行えるようになり、搬送トラブルを解決することができました。
ラベルのくっつき防止やスーパーTPコーティング
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