ウレタンコーティング・ポリウレアコーティング
概要
『音』への対策。 製品保護。 衝撃を和らげます。
ウレタンコーティング・ポリウレアコーティングは、すべて常温硬化タイプ。
加工工程に熱処理を伴わないので、どのような素材にも加工が可能です。
使用可能温度域は-30℃~100℃となります。
特長・効果
- 耐摩耗性・防音性・耐衝撃性・電気絶縁性に優れ、どのような素材にも加工が可能です。
- 設備や製品をコーティングで保護します。
- スプレー施工のため、膜厚の調整が可能です。
- 必要に応じて被膜表面の形状をご提案できます(凹凸加工など)。
- 現地の状況により現地施工も可能です。ご相談ください。
[グレード一覧]
CD8900 |
CD9000よりも柔軟性・耐摩耗性に優れ、グリップ性やクッション性が必要な箇所に最適。 |
CD9000 |
標準グレード、汎用性に優れ、部品供給装置・粉体機械・食品搬送機器・各種治工具に最適。 |
CD9100 |
CD9000よりも高硬度で、鋭利な形状物の搬送や、滑り性が必要な箇所に最適。 |
CD9200 |
エンプラ並みの硬度を有したポリウレアコーティング。 *受注生産品 |
NEタイプ |
上記グレードに、静電気対策を付加したタイプ。 *色調は黒系・灰色系のみ選択可能、推奨膜厚500μm以下 |
仕様
- 基材…液体、気体をのぞく多種多様な素材
- 使用温度…-30~100℃
各グレードごとの物性一覧
※数値は実測値であり、保証値ではありません。
※実際の設計・仕様選定にあたっては、必ず当社まで
お問い合わせください。
|
CD8900 |
CD9000 |
CD9100 |
CD9200 |
色調(標準) *1 |
緑(その他の色として透明・青・黒・白もあります) |
膜 厚 *2 |
100~5000μm |
硬 度 *3 |
70A程度 |
80A程度 |
45D程度 |
64D程度 |
---|
摩擦係数 *4
| 1.86 |
1.75 |
1.43 |
0.33 |
---|
耐摩耗性 *5 |
優良 |
優良 |
良 |
可 |
---|
耐 熱 性 *6 |
-30℃~100℃ |
材 質 |
ポリウレア樹脂 |
ポリウレタン樹脂 |
ポリウレタン樹脂 |
ポリウレア樹脂 |
備 考 |
CD9000の柔軟性アップ品 |
|
CD9000の硬度アップ品 |
CD9100の硬度アップ品 |
- その他の色に関してはご相談ください。なお、同じ色でも膜厚や加工ロット等により、色みは異なります。
- 膜厚に関してはご使用方法や基材形状により最適膜厚をご提案させていただきます。
- 硬度測定は厚膜条件での測定となり、薄膜の場合は基材の硬度が反映されるため、あくまで参考値としてお考えください。
【試験方法】JIS K7215(プラスチックのデュロメータ硬さ試験方法)に準拠
- 試験機:新東科学(株)製表面性測定機TYPE14D、荷重:200gf、移動速度:100mm/min、移動距離:7cm、圧子:Cr銅球(3/8in)
サンプリング速度:200回/s、摩擦係数値は時間2~38s測定データの平均値
- JIS K7204に準拠したテーバー型摩耗試験機により、H-18摩耗輪を用いて摩耗試験を行った結果。
摩耗輪:H-18、荷重:500gf、回転数:1000回転、試験室の環境:温度20±2℃ 湿度65±2%
- ご使用の条件により、耐熱性も変化しますのでご留意ください。
※耐薬品性・電気特性・引張強度試験等の資料は、弊社営業までお問い合わせください。
ポリウレタンとポリウレアの違い
ポリウレタンとポリウレアの違いは樹脂構造の違いによるものです。
ポリウレタンはウレタン結合を持ち、ポリウレアはウレア結合を持ちます。
おもな用途
- パーツフィーダーボウルなどの部品供給装置 - 騒音対策、製品の傷付き防止、基材保護目的
- スラリー供給装置 - 内容物による基材の磨耗・損傷を防止する目的
- 粉体供給装置 - 金属の混入を嫌う粉体が基材金属と接触するのを防止する目的
- 治工具へのコーティング - 製品の傷付き防止、滑り止め目的
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