化学工業分野に選ばれる表面処理とは

化学薬品が使用される分野では、耐食性を高めることを目的としたコーティングが求められます。
代表的な耐食材料としてはゴムやガラス、グラファイト製品が知られていますが、それぞれ短所があります。
たとえばゴムは熱や溶剤系に弱く、グラスライニング（ガラス）はアルカリ薬品、ヒートショック、機械的ショックに弱く、グラファイト製品は耐酸性に優れるものの強酸化性酸（発煙硫酸など）に弱いことが懸念されます。このような視点で見ていくとパーフロロ系のフッ素樹脂は欠点が少なく、耐薬品性の観点ではオールラウンドで使用できるのがフッ素樹脂コーティング/ライニングです。