ノンスキャコート
ガラス飛散防止用フッ素樹脂コーティング
ノンスキャコート(ガラス飛散防止用フッ素樹脂コーティング)とは
ビーカーやフラスコなどのガラス器具、理化学機器に独自のフッ素樹脂コーティングを施すことによって、転倒・落下で破損した際のガラス飛散を防ぎ、現場の安全を守ります。
またガラス機器が割れても原形をとどめることで、中身の危険薬品や高額な医薬品原料が飛散する量を抑えられ、深刻な事故や損失につながるリスクを小さくします。
通常のフッ素樹脂コーティングよりも透明性が高いため、内容物の視認や計測のしやすさがコーティング前とほとんど変わりません。
スーパーNSCシリーズ
スーパーNSCシリーズは、飛散防止効果はそのままで、従来のノンスキャコートよりも薄膜加工を可能にしたシリーズです。
ノンスキャコートにはフッ素樹脂がEFEPのタイプのほか、より耐熱性の高いFEP、PFAのタイプがあります。しかしFEP、PFAを使用した場合、従来の膜厚300μm程度では透明性が落ち、ガラス器具の内容物の視認性などに懸念がありました。
スーパーNSCシリーズでは、新技術により150μm程度という薄膜で加工をおこないます。これによって透明性が大幅に向上。耐熱性と透明性の維持を両立したい用途にお選びいただけるようになりました。
【ノンスキャコート、スーパーNSCシリーズの比較】
※連続使用温度は、樹脂の使用温度となります。実環境での使用についてはテストをお願いいたします。
※数値は実測値であり、保証値ではありません。
※実際の設計・仕様選定にあたっては、必ず当社までお問い合わせください。
|
未処理 |
ノンスキャコート |
スーパーNSC EFEP |
ノンスキャコート FEP |
スーパーNSC FEP |
ノンスキャコート PFA |
スーパーNSC PFA |
タイプ |
― |
EFEP |
FEP |
PFA |
550nm 透過率(%T) |
93.3 |
90.2(▲3%) |
90.9(▲3%) |
78.0(▲26%) |
81.1(▲13%) |
63.5(▲32%) |
75.5(▲19%) |
膜厚(μm) |
― |
300-400μm |
100-150μm |
300-400μm |
100-150μm |
300-400μm |
100-150μm |
引張強度 (Mpa) |
― |
50 |
50 |
30 |
30 |
30 |
30 |
連続使用 温度(℃) |
― |
100 |
100 |
160 |
160 |
190 |
190 |
ノンスキャコート(ガラス飛散防止用フッ素樹脂コーティング)の特長・効果
- 優れた密着性によるガラスの飛散防止、内容物の露出・減失の最小化
- フッ素樹脂コーティングとしては圧倒的な透明性
- 酸やアルカリの薬品に侵されにくい*
- 優れた引っ張り強度による長寿命
*一部例外あり
【従来のフッ素樹脂との特性比較 (当社比)】
※数値は実測値であり、保証値ではありません。
※実際の設計・仕様選定にあたっては、必ず当社までお問い合わせください。
|
飛散防止用フッ素樹脂 |
従来のフッ素樹脂 |
可視光線透過率 |
95% |
12% |
引張強度(Mpa) |
50 |
30 |
密着性は膜厚300μm狙いにて測定
ノンスキャコート(ガラス飛散防止用フッ素樹脂コーティング)のおもな用途
理化学機器(ビーカー、フラスコ、試験管、ビュレットなど)
主な採用先
- 化学・薬品・食品関連企業の工場および研究部門
- 試験・検査機関
- 医療機関、福祉施設
- 学校、大学
など
ノンスキャコート(ガラス飛散防止用フッ素樹脂コーティング)の採用事例

- 【事例】ガラス製理化学機器の取り扱い現場の事故を防止
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