表面をポリエチレンなどの樹脂でラミネートする加工紙は、牛乳パックなどにも利用されるものです。
ラミネート加工紙の製造には接着工程があり、紙の搬送時に、はみ出た接着糊が搬送シュートに付着。徐々に接着糊のカスがたまって固着していました。
固着したものが製品に再付着すると不良になってしまうため、シュートの清掃を頻繁に行う必要がありました。
お客様では海外製の装置を使用されており、導入時より、搬送部には表面処理がされていました。
確認したところフッ素樹脂加工が施されていましたが、紙からはみ出た接着剤のカスがくっついて固着し、製品のすべり性を悪くしていました。
通常のフッ素樹脂加工で付着が起きていたため、当社は独自の凸面形成により紙との接触面積を低減できる「スーパーTPコーティング」をご提案しました。
このコーティングでは凹凸をすべてフッ素樹脂で形成することで、すべりや付着防止性が大変よくなり、接着糊の付着防止に成功。しかも滑らかな凸面で、ラミネート加工紙に傷をつけることなくスムーズな搬送を実現しました。
結果として清掃の手間が減り、製品不良の軽減と生産効率アップの両方を実現しました。
接着剤の付着防止やスーパTPコーティング
についてのご相談はこちら
工程カイゼン事例をまとめた資料