事例紹介
【事例】ペットボトルのブロー成形で使われる金型内面への離型コーティング


※画像はイメージです

表面処理の目的:
作業ロス低減 品質・稼働安定化

求められる機能:
非粘着・離型性 摺動・滑り 耐摩耗性

改善した設備・工程:
成形


 

解決したかったお悩み、実現したかったこと

ペットボトルのブロー成形では、パイプ状の樹脂(PET)を熱で柔らかくした状態で金型にセットし、パイプの内側からエアーで金型に押し当てることで成形します。金型内面には、成形後に樹脂が外れやすくする目的で、離型を良くするコーティングを行っていました。
しかし、これまでのコーティングでは、熱で柔らかくなった樹脂がわずかに付着して残ってしまうことがあり、これがペットボトルの曇りにつながりかねないため、頻繁に金型のメンテナンスが必要でした。メンテナンスの負担を減らしながら、ペットボトルの透明性を維持できる方法が求められました。

 

背景/処理を選ぶ条件

次のような特性が求められました。

  • 成形温度180~230℃
  • ペットボトルの透明性を維持するため、鏡面に近い平滑な表面
  • 金型使用に対応する硬度
  • 樹脂(PET)に対する滑り性と離型性

また、通常のテフロンTMコーティングは、仕上げの磨き処理が必要となり手間であることと、塗膜硬度が低いためコーティングの寿命が短く、塗膜がはがれて工程に混入する可能性があることが懸念されました。

 

採用された処理

 

実現できた効果

「スーパーバイコート® NYK-01-F05」は、膜厚精度や硬度などの性能はこれまでのバイコート®と同等に備えつつ、溶融樹脂の離型効果に優れているため、高温で成形するときの離型性や滑り性が向上します。これによって金型への樹脂の残留が減り、ペットボトルの透明性もアップしました。
通常のテフロンTMコーティングと異なり、加工後も表面粗さがほとんど変わらないため、コーティング表面を磨いて鏡面にする仕上げ処理が不要です。通常のテフロンTMコーティングより硬度が高いため、塗膜が剥離して混入する心配もありません。


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