事例紹介
【事例】ポリエチレン(PE)製容器の溶着糸ひき防止を実現する表面処理

ポリエチレン(PE)製容器の溶着糸ひき防止を実現する表面処理
※画像はイメージです

表面処理の目的:
品質・稼働安定化 交換・材料コスト低減 作業ロス低減

求められる機能:
非粘着・離型性 耐熱・耐寒性 耐摩耗性

改善した設備・工程:
成形 溶着・融着


 

解決したかったお悩み、実現したかったこと

お客様では、ポリエチレン(以下:PE)を熱溶着ではりあわせて容器を成形していました。熱溶着では、完成品の容器形状を半分に割った形状の材料同士の、接着させる面に熱板を当てて部分的にPEを溶かしてから、両者を加圧して冷却・固着させます。熱板には、溶けたPEがくっつくのを防ぐため他社でフッ素樹脂を加工されていました。しかしPEを溶かした際にねばついて糸引きと呼ばれる現象が起き、熱板にPEのカスが付着。それによって製品にもカスが付いて不良が発生していました。
製品製造にかける時間=タクトタイムを変えることなく製品不良を低減し、また汚れた熱板の取り換え作業も省きたいとのご相談でした。

 

背景/処理を選ぶ条件

ご相談を受けて、吉田SKTでは熱板の離型効果に実績のある「CHCコーティング」をご提案。早速お客様でテストしていただきました。すると離型性は良く、数千ショットは糸引きなくご使用いただけました。しかし、現在の2倍ほど効果が持続しないと、費用対効果が悪いとのご相談があり、さらなるコーティングの改良を行いました。

 

採用された処理

 

実現できた効果

「CHCコーティング」は通常のフッ素樹脂コーティングの熱時硬度を高めたもので、高温でのコーティング寿命を延ばすことができます。今回は離型効果の持続のため、接触面積低減効果の高い「TPコーティング」と「CHCコーティング」を組み合わせた新しいコーティングをご提案。「CHCコーティング」の2倍のショット数を実現しました。現在、量産のためテストを継続中です。


ポリエチレンの糸引き防止やCHC
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TEL:052-524-5211 / FAX:052-524-5287
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