事例紹介
【事例】PP容器の溶着工程でのPTFEコーティングの熱によるはがれを解決

PP容器の溶着工程でのPTFEコーティングの熱によるはがれを解決
※画像はイメージです

表面処理の目的:
交換・材料コスト低減 作業ロス低減

求められる機能:
非粘着・離型性 耐熱・耐寒性 耐摩耗性

改善した設備・工程:
溶着・融着 成形


 

解決したかったお悩み、実現したかったこと

PP(ポリプロピレン)製の樹脂容器を製造するお客様では、さまざまなサイズの容器を作るために、縦2つに割った形状のものを、サイズ調整して真ん中で溶着する工程がありました。
PP樹脂を溶着する熱溶着熱板(ヒータープレート)には、PP樹脂の付着防止のためPTFEコーティング(フッ素樹脂コート)が採用されていました。
しかしヒーターの温度は最大で250℃と高く、またPP樹脂に押し付けて使用するため、PTFEコーティングに傷が付いて熱溶着板とコーティングの界面から剥離し、頻繁に取り換える必要がありました。

 

背景/処理を選ぶ条件

PTFEは一般的に耐熱性も高く、熱をかけた際にも柔らかくなりにくい特長があります。
しかし今回のケースではコーティングの傷から樹脂が流れ込み、ふくれることによって、表面が平滑でなくなり溶着板として使用できなくなっていました。
溶着板は片面で2か所ずつ、両面で4か所使用することで、使用(耐用)回数を増やす工夫をしていましたが、コーティングがふくれるとその後は使用できなくなり、交換が必要になります。
そこで、PTFEコーティングよりも加熱時の膜硬度が高い「CHC-1111CR」をご提案しました。

 

採用された処理

 

実現できた効果

PTFEコーティングでは1サイクルで使用できなくなった溶着板が、「CHC-1111CR」では4サイクル使用できるようになり、ご採用いただきました。
またPPへの付着防止性能もPTFEコーティングと変わらず発揮されました。


PP樹脂の付着防止やCHC
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