テフロン™フッ素樹脂コーティング、表面処理で生産設備の効率をアップ
※画像はイメージです
表面処理の目的：
品質・稼働安定化 スピードアップ 作業ロス低減
求められる機能：
非粘着・離型性 摺動・滑り
改善した設備・工程：
搬送
ある医薬品メーカー様は、鎮痛消炎効果のある貼付剤（いわゆる湿布薬）を製造する工程で、搬送設備に製品が付着し、ライン停止や製品不良が発生してお困りでした。
貼付剤は基材となる支持体に、有効成分をふくむ膏体、そして剥離フィルムを積層した3層構造となっています。膏体は患部にピタッと貼りつくよう、ねちゃねちゃとした粘着性を持ちます。この膏体が端からはみ出て搬送用のガイドに触れ、付着が発生。これによって、ラインが停止したり製品が折れ曲がるなど不良につながっていました。
積層された製品は、フィルムを下にして10～20枚を重ねた状態で、ガイドに触れながら包装工程へ送られます。ガイドに膏体が貼りつくことなく滑らかに滑っていくには、フッ素樹脂コーティングのような非粘着性の高い処理をおこなうことが求められました。
非粘着性に優れたコーティングの中でも、ガムテープのような粘着剤にも効果を発揮するシリコーン系の「MRSコーティング」のサンプルピースをご用意しました。実際の製品とサンプルで評価したところ、貼りつかないことが確認でき、実機にご採用いただきました。
貼りつきトラブルがなくなることで、不良品の削減、良品率の向上、ライン停止に伴うメンテナンス時間の低減を実現することができました。
