自動車部品の製造のため、ASA、ABS、PCなどの樹脂部品を熱融着によって貼り合わせる工程で、熱融着用のアイロン冶具(熱板)を使って約180~210℃でターゲットになる樹脂を溶かし、もうひとつの部品と熱融着しようとしていました。その熱融着の際に、熱板と樹脂が貼りついたり、溶けた樹脂が糸を引くように伸びてしまう現象を防ぐためのコーティングをお探しでした。
従来、この工程ではフッ素樹脂コーティングが使用されていました。
しかし生産性向上が求められ、タクトタイムを短くするために樹脂を早く溶かす必要が出てきました。そのために熱板の温度を上げることとなり、高温域(200℃以上)でも離型効果が長持ちするコーティングが求められました。
型の形状により物理的に貼りつきやすい熱板もあるなかで、すべての熱板の改善には至りませんでした。
しかし従来のPFAコーティングと比べて、200℃以上で使用する場合の離型効果の持続、寿命の向上がみられました(例えば3か月から7か月へ延長)。
熱板の離型やFSRコーティング
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