事例紹介

【事例】ステンレスシュートでの輸液パック搬送不良をコーティングで解決

課  題:表面の凹凸化ですべりを良くする下地処理は、基材材質の関係で難しかった
解決方法:フッ素樹脂で凸面をつくる処理により、長期にわたる機能維持を実現
表面処理の目的: 品質・稼働安定化 作業ロス低減
求められる機能: 非粘着・離型性 摺動・滑り
改善した設備・工程: 搬送

解決したかったお悩み、実現したかったこと

輸液パックに液体を詰めたあと、ステンレス製のシュートを滑らせて輸液パックの搬送を行う工程でのご相談でした。
ステンレスシュートと輸液パックのすべりが悪く途中で詰まってしまい、たびたびライン停止が起きて問題になっていました。
搬送ラインの途中にプッシャーを設置して、常時輸液パックを押すことですべりの悪さに対応していましたが、効率が悪く、すべり性の向上が課題でした。

背景/処理を選ぶ条件

お客様では対策として、ステンレス製シュートの表面をバフで磨いたり、フッ素樹脂コーティングを行ったりしていましたが、多少の改善はみられるものの、プッシャーを使用した工程を改善することはできませんでした。
フッ素樹脂の共析メッキなども行われていましたが、解決には至りませんでした。

実現できた効果

当社では搬送ラインに実績のあるコーティングのサンプルを数種類ご提供しました。
すべり性に優れるフッ素樹脂のみを使用して表面形状をコントロールできる「スーパTP半球グラフィック HL」のテストでは、通常のフッ素樹脂コーティングに比べてすべり性の向上が確認できました。
実際のシュートを1つ加工してテストしたところ、プッシャーを使用することなくすべるようになり、ラインに6つあるシュートのすべてにご採用いただきました。
現在でもトラブルなくご使用いただいております。

搬送時の詰まり防止やスーパTPコーティング
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〒451-0062 愛知県名古屋市西区花の木一丁目12番20号
TEL:052-524-5211 / FAX:052-524-5287
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