事例紹介

【事例】搬送シュートへの樹脂ボトル張りつき防止でメンテ減、無人化実現

課  題:既存のフッ素樹脂加工では、糊のカスがシュートに付着し製品に再付着していた
解決方法:フッ素樹脂で滑らかな凸面を形成する処理で効果があり、清掃の手間を軽減
表面処理の目的: 品質・稼働安定化 作業ロス低減 安全性・環境要求対応
求められる機能: 非粘着・離型性 摺動・滑り
改善した設備・工程: 搬送

解決したかったお悩み、実現したかったこと

処方箋で調剤される点眼薬のボトルを整列搬送する設備のトラブルでした。
シュートの上を点眼ボトルが次々と押し出されるかたちで搬送していましたが、シュートの平らな金属面ではボトルが密着してすべりにくく、搬送中に詰まったり、倒れたりして動かなくなることがありました。
無菌室のため人の出入りは極力少なくする必要があり、最低でも半年間ノーメンテナンスで使用できる、すべりを良くする表面処理を要望されていました。

背景/処理を選ぶ条件

すべり性に優れるフッ素樹脂コーティングでは、最初は良好でもボトルと擦れることで表面が研磨され、平らでつるつるの状態に摩耗すると、すべりにくくなり、トラブルが発生していました。
また、基材を下地処理して凹凸面を形成した上にコーティングをすることで接触面積を低減させる方法も検討しましたが、シュート基材にアルミ材やSUS材など異なる金属を使用していたため、基材の硬さの違いで表面粗度が大きく変化したり、材質によって加工が困難などの課題がありました。

実現できた効果

「TPコーティング」の表面はすべてフッ素樹脂で構成されるため、多少摩耗してもフッ素樹脂の凸面が維持され機能が保たれます。
また基材材質の違いによる面粗度の差が出ることはありません。
結果、通常のPTFEコーティング(フッ素樹脂コーティング)に比べ10倍以上の寿命を達成。1年近くメンテナンスすることなくトラブルを防ぎ、無菌室の無人化に成功しました。

搬送設備のトラブル改善やTPコーティング
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TEL:052-524-5211 / FAX:052-524-5287
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