製品を搬送する装置の軽量化を図るため、治具の材料を鉄からアルミに切り替え硬質アルマイトしたところ、アルマイトが絶縁膜であるため製品に静電気が発生し、不具合となっていました。そこで、アルミに硬度を与えかつ導電性被膜であるバイコート®を検討されましたが、バイコート®は塗膜が金属色で反射しやすいため、カメラセンサーが製品と治具を判別・視認できないという問題がありました。 カメラセンサーが視認できるよう、治具を黒色に処理したいとのご要望でした。
従来の黒染処理では、アルミ基材に適応できませんでした。
また搬送工程ということで、度重なる稼働による摩耗も懸念され、耐摩耗性も必要でした。
耐摩耗性に優れ、すべりがよく、軽量化にも貢献するため搬送装置の治具への表面処理として最適な「バイコート® NYK-01」を、黒色化仕様で開発しました。
結果、カメラセンサーへの視認性テストでも十分な感知が得られ、喜んでご採用いただきました。さらに、導電性被膜であるバイコート®によって静電気問題も解決しました。
搬送治具のすべり性向上やバイコート®
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