表面処理のご相談

ライニングとは?ライニングに使用する材料と特徴を紹介

金属を腐食から守る目的で表面処理を検討される際、ライニングが選択肢のひとつとして挙がります。この記事ではコーティングとの違いや、ライニングで使用されるさまざまな材料について、その特徴を比較しながらご紹介します。ライニングをご検討の方はぜひご覧ください。

ライニングとは

ライニングとは、基材の表面や内面を比較的厚い膜で覆う表面処理のことで、コーティングと意味は類似していますが、覆う材料の厚みや用途で区別されることが多い呼び方です。

ライニングとコーティングの厳密な区分けの定義は存在せず、厚みが厚くピンホールレスのコーティング膜で主に耐食性を必要とする場合にライニングと呼ばれることが多くあります。

ライニングの材料と特徴

ライニングに用いられる材料はさまざまです。ここでは、防錆、耐食用途の工業用ライニングに使用される素材と特徴をご紹介します。

ゴム素材

ゴムにはさまざまな種類がありますが、ライニングに用いられるゴム材料としては、天然ゴム(NR)、ブチルゴム(IIR)、ニトリルゴム(NBR)スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、エチレン・プロピレンゴム(EPDM)、シリコーンゴム(Q)、ウレタンゴム(PUR)などが利用されます。ゴムは耐食性に優れるものも多く、弾性があるため耐摩耗性に優れます。また、下地処理をきちんと行うことで接着強度も高いため、金属やコンクリートのライニングに使用されます。

樹脂素材

エポキシ樹脂

エポキシ樹脂は分子内にエポキシ基をもち、アミンなどの硬化剤と反応させることで架橋構造となる樹脂です。硬化する際に、強い接着性があるため接着剤の材料としても利用されます。また、耐薬品性や電気絶縁性、機械的強度に優れ、ガラスクロスと組み合わせるなどして樹脂単体だけでなく、FRPライニングとして加工されることもあります。

ポリエチレン樹脂

ポリエチレン樹脂は炭素と水素の結合した高分子で、通常の環境では耐食性に優れます。多くがライニング鋼管として販売されていますが、流動浸漬や粉体塗装により金属基材にライニング加工が可能です。

ナイロン樹脂

ナイロン樹脂はポリエチレン樹脂よりも耐熱性に優れ、多くはポンプやバルブの耐食性向上目的のライニング(コーティング)で利用されます。

フッ素樹脂

フッ素樹脂はこれまで紹介したゴムや樹脂素材と比較すると、最も耐薬品性、耐熱性、純粋性に優れる材料です。特に化学プラントなどの重防食分野や半導体・製薬分野において純度が必要な場面で利用されるライニング材料です。フッ素樹脂には非粘着性(ものがくっつきにくい性質)があるため、接着加工するためには専門的なノウハウが必要になります。また、撥水性にも優れるため、防汚や清掃性の向上のためのライニングとしても利用されます。

>フッ素樹脂シートライニングの種類や方法の解説はこちら

>PFAライニングにはどんな種類があるの?加工方法の違いや特徴を解説

ガラス素材

ガラスによるライニングはグラスライニングと呼ばれ、酸に対して非常に優れた耐食性を発揮し、耐酸性に優れます。ガラスは樹脂に比べて耐熱温度が高く、硬度が高く、表面が非常になめらかなこともメリットです。その一方で衝撃に弱く割れやすいことや、高温での耐アルカリ性は劣るため使用環境を選ぶ必要があります。

まとめ

以上のように、ライニングの種類は、使用する用途、環境や基材を考慮して選択する必要があります。ライニングをご検討の場合は、表面処理、テフロン™フッ素樹脂コーティングの専門メーカーである吉田SKTへご相談ください。吉田SKTにはライニングを含めて、防錆・耐食性に優れた表面処理のノウハウがあります。

ライニングについてご不明な点やご相談はお気軽にお問い合わせください。