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半導体とは?種類や役割、使用例などを簡単にわかりやすく解説

半導体はさまざまな用途で使われていますが、具体的にどのようなものかよくわからないという人もいるでしょう。この記事では、半導体とは何なのか、半導体の材料や種類などについて詳しく解説します。使用例や半導体の役割、将来性なども理解できますので、ぜひ参考にしてください。

半導体とは

半導体とは、導体と絶縁体の中間の性質を持ったものです。導体とは電気を通しやすい物質のことで、絶縁体とは電気を通さない物質を指します。中間の性質を持つといいましたが、導体と絶縁体の特徴を併せ持つというよりは、使い方次第で導体・絶縁体どちらの役割にもなれるというように理解するとよいでしょう。

導体と絶縁体の中間の性質を持つことで、使い方によっては電気を流したり流さなかったりというように、電流を制御できます。

半導体を構成している材料

半導体を構成している材料で、代表的なものといえば「シリコン」です。単体の原子で構成される4価元素の1つであり、元素番号は「Si」です。シリコンの歴史は他の材料に比べると深く、長く使われている材料のため、日常の幅広いシーンで活用されています。

また、シリコン以外でよく使われる材料としては、「ゲルマニウム」が挙げられるでしょう。その他にも、「セレン」や「カーボン」などが使われるケースもあります。

シリコンが使われる理由

半導体の材料としてシリコンがよく使われる理由は大きく分けて2つです。1つ目は、資源が豊富にあることです。シリコンは地球表面で存在するすべての物質のうち、2番目に多い物質として知られており、半導体材料として使うだけの物質的余裕があります。

2つ目の理由は、加工のしやすさです。シリコンは、ICやLSIなどの集積化のための加工がしやすく、半導体の材料として扱いやすいため、半導体の材料として使われやすくなっています。

半導体の種類

半導体は機能の集積度によって、数種類に分類されます。代表的なものとしては、「ディスクリート半導体」「IC(集積回路)」「LSI(大規模集積回路)」の3種類です。以下では、それぞれの種類について詳しく解説します。

ディスクリート半導体

ディスクリート半導体

ディスクリート半導体とは、単一の機能を有している素子のことです。半導体の中では、もっとも集積度が低い種類に分類されています。

ディスクリート半導体の代表的なものとしては、「ダイオード」や「トランジスタ」などが挙げられるでしょう。ダイオードとは電流を一方向に流す機能を持つもので、トランジスタは電流をコントロールする機能を持ちます。ディスクリート半導体は、スマートフォンやパソコン、自動車など生活に身近な機器に多数使われています。

IC(集積回路)

IC(集積回路)

ICとは、「Integrated Circuit」を略した言葉です。複数の素子を1つに集積させたものをICと呼びます。たとえば、トランジスタを複数組み合わせて構成したり、トランジスタとダイオードなどを多数組み合わせて構成したりしたものが、ICです。

ICはその集積度によって、SSI(Small Scale Integration)、MSI(Middle Scale Integration)、LSI(Large Scale Integration)などに分類されます。

LSI(大規模集積回路)

LSI(大規模集積回路)

LSIは「Large Scale Integration」を略した言葉です。ICの中の1つであり、集積度がより高まったものをLSIと呼びます。現代ではICとLSIを、同じような意味で使っているケースも多くあります。

LSIは、ダイオードやトランジスタ、受動素子などを集積したもので、複雑な機能を持っています。LSIはスマートフォンやパソコン、オーディオや自動車、デジタルカメラなど、人々の生活を豊かで便利にする製品にも使われるなど、幅広いシーンで活用されています。

半導体が持つ役割

半導体にはどのような役割があるのでしょうか。ここでは、半導体が持つ役割について詳しく解説します。

電気エネルギーを光に変換できる

半導体は、電気のエネルギーを光に変換するという役割を持っています。電子が持つエネルギーを光として放出することにより、電気エネルギーを光に変換するという仕組みです。たとえば、LEDや有機EL、レーザーなどで使用されており、電子が持つエネルギーの大きさなどによって、放出される光が変わります。

光エネルギーを電気に変換できる

前述したように、半導体は電気エネルギーを光に変換できますが、逆の動作も可能です。たとえば、近赤外線や可視光などの光エネルギーを電気エネルギーに変換します。代表的なものとしては、太陽電池などが挙げられるでしょう。太陽電池は太陽光という光エネルギーを受け取り、電気に変換して流すという仕組みになっています。

電気の流れを制御する

半導体には、電気の流れを制御するという役割もあります。簡単にいうと、「電気のオン・オフ」や「電気の流れを一方通行にする」といったことが可能です。電気のオン・オフはトランジスタやインバーター、電気の流れを制御するのはダイオードやコンバーターで使われており、高速でオン・オフすることでデジタル化を行う素子としても活用できます。

半導体の使用例

半導体はさまざまなシーンで活用されていますが、生活を便利で豊かにしてくれる身近なデジタル家電にも多く活用されています。たとえば、広く普及しているスマートフォンやデジタルカメラ、テレビなどの身近な家電にも使用されています。半導体の使用例は以下のとおりです。

  • スマートフォン
  • デジタルカメラ
  • テレビ
  • パソコンのCPU
  • 洗濯機
  • 冷蔵庫
  • 炊飯器
  • LED電球
  • エアコン
  • 銀行のATM

パソコンを動かすために必要なCPUや、エアコンの温度調節、炊飯器の火力制御などにも半導体が使われています。このように、半導体は人々の生活を支える上で欠かせないものだといえるでしょう。

半導体が支える技術・機能

半導体が活用される先は、デジタル家電だけではありません。ここでは、半導体が支える技術や機能について解説します。

超高速データ通信

高速データ通信

半導体は、データの受信や発信をするという役割も持ちます。情報をデータとして受け取ったり、発信したりするのに半導体は欠かせません。超高速データ通信を実現するためには、通信用機器の性能が重要です。通信用機器は多くの半導体で構成されているため、半導体が機器性能を左右するといってもよいでしょう。

データの通信技術に半導体は欠かせないものであり、超高速データ通信は半導体技術の進歩や進化によって支えられています。

高精細映像

高精細映像

高精細映像の情報処理は半導体が行っています。映像分野の技術は進化しており、4K映像技術やさらに上の8K映像技術などがあります。これらの技術により、高精細映像の撮影や再生などが可能となり、臨場感のある美しい映像を再生できるようになりました。

しかし、高精細映像の撮影や記録、処理、再生では膨大なデータを処理する必要があります。高精細映像の処理には、より小型化した半導体が役立つといわれています。

自動車先進運転技術

自動車先進運転技術

自動車先進運転技術には、高度な処理能力と速度をあわせ持つCPUやGPUが必要です。デジタルデータを半導体が処理することにより、自立的なハンドル操作やブレーキ、アクセルなどが可能で自動運転などが実現します。

また、カーナビの処理を行うCPU、映像データを処理して360度の映像が映せるサラウンドビューカメラ、衝突防止システムなどにも半導体は活用されています。このように、運転支援や安全性の確保などにも役立っているのです。

半導体が持つ可能性

半導体の進化によって、あらゆるシステムの小型化が進むと考えられています。事実、半導体の小型化により、スマートフォンやデジタルカメラに見られるように電話やカメラを手軽に持ち運べる時代になりました。今後も、半導体の小型化が進み、省電力化も進むと予測されています。

システムや機器の小型化で効率化が進み、無駄なエネルギーを削減できるようになります。そのため、地球環境の負担が減り環境面にもよい影響を与えると考えられるでしょう。

まとめ

半導体とは、導体と絶縁体の中間の性質を持つ物質です。身近なデジタル家電だけでなく、超高速データ通信や高精細映像、自動運転の実現などにも半導体は欠かせません。今後も小型化が進み需要が高まると予測されています。

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