用語集
高分子材料に関する用語
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あ行
  • エポキシ樹脂(epoxy resin)
    分子内にエポキシ基を持ち、加熱硬化させることにより接着力が強まる熱硬化性樹脂であり、種類も多いです。耐熱樹脂として用いられるのはビスフェノール型エポキシ樹脂で1Coatフッ素樹脂塗料のバインダーとしても用いられます。
さ行
  • 樹脂(resin)
    室温以上のガラス点移転および融点を持つ有機高分子のこと。
  • シリコーン(silicone)
    ケイ素を骨格とする高分子で、分子量や構造の違いにより「オイル状」、「ゴム状」、「樹脂」があり、主に離型用途で使用されます。成形物はシリコーンゴムが多いです。
た行
  • 低分子PTFE(Low-molecular-weight Polytetrafluoroethylene)
    成形性のない分子量の低いPTFEのこと。高分子PTFEを放射線分解、熱分解あるいは重合などで作り、PTFE WAXなどと呼ばれます。
な行
  • 熱可塑性樹脂(thermoplastic resin)
    ガラス転移点および融点以上に温度を上げることにより、いろいろな形状物に成形できる樹脂のことで、スクラップを粉砕し再生できるため最近は自動車関係で増加しています。またフッ素樹脂のほとんどが熱可塑性樹脂です。
  • 熱硬化性樹脂(thermosetting resin)
    樹脂が反応性で硬化剤、自己架橋などで3次元状の網目を作り元に戻らない樹脂のこと。
は行
  • パーフルオロポリマー(perfluoropolymers)
    分子中に水素や塩素がなく、フッ素と酸素と炭素で構成されているポリマーでPTFE、PFA、FEPなどがあります。
  • フッ素共重合体(fluororesin copolymer)
    テトラフルオロエチレンとヘキサフルオロプロピレンとの共重合体がFEP、パーフルオロビニルエーテルとの共重合体がPFA、エチレンとの共重合体がETFEで、その他フッ素ゴムはフッ化ビニリデンの共重合体など多数あります。
  • フッ素樹脂(fluorocarbon polymer)
    フッ素を含む樹脂で、ポリエチレンの水素がすべてフッ素に置き換わったポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、フッ素が1個のポリフッ化ビニル(PVF)、フッ素が2個のポリフッ化ビニリデン(PVdF)などがあり、共重合体ではPFA、FEP、ETFEなどがあります。
  • 変性PTFE(modified PTFE)
    PTFEの溶融粘度を下げて融着性、成形性、クリープ性を向上させたPTFEのこと。微量の共重合成分との重合で作られ、融点も3-4℃低くなっています。
  • ポリイミド(polyimide)
    イミド結合を持つポリマーの総称ですが、通常は芳香族ポリイミドを指します。耐熱性が高く連続使用温度も260-300℃あり、電気特性も良いため電子関係で広く使用されています。
  • ポリウレタン樹脂(polyurethane resin)
    ポリウレタンはポリイソシアネートとポリオールとの反応でウレタン結合を持ったポリマーの総称で、種類は非常に多くなっています。
アルファベット
  • ECTFE(Ethylene Chloro Tri Fluoro Ethylene copolymer)
    クロロトリフルオロエチレン(CTFE)とエチレンとの共重合体で、加工性に優れ融点は230-250℃でETFEに比べ難燃性と硬さに優れています。
  • ETFE(Ethylene Tetra Fluoro Ethylen copolymer)
    TFEとエチレンとの共重合体で、非常に加工性が良い樹脂です。融点は220-270℃でパーフルオロポリマーでないため、耐薬品性は少し低下します。
  • FEP(Fluorinated Ethylene Propylene)
    PFAより早く開発された溶融性パーフルオロポリマーで、TFEとヘキサフルオロプロピレン(HFP)との共重合体です。融点は260-270℃で低温の離型性に優れています。
  • FEPM(ASTM 1418規格による)
    TFEとプロピレンの共重合体で、旭硝子(株)からAFLAS®の名前で販売されているフッ素ゴムのこと。
  • FFKM(ASTM 1418規格による)
    パーフルオロフッ素ゴムの略号。TFEとPFVEとの共重合体で、非常に耐薬品性に優れるフッ素ゴムで非常に高価です。
  • FKM(ASTM D1418規格による)
    フッ化ビニリデン系フッ素ゴムの略号で、VdF/HFP、TFE/VdF/HFPなど5種類の共重合体があり、自動車の燃料ホースなど耐油、耐薬品性分野で使用されています。
  • PAI(Poly Amide Imide)
    連続使用温度260℃の熱硬化性樹脂で、フッ素樹脂のプライマーおよび1Coatフッ素樹脂塗料のバインダーとして利用されています。
  • PBI(Poly Benz Imidazole)
    樹脂のなかで最も耐熱性が高く、連続使用温度350℃で高温の潤滑用途などに使用されています。
  • PCTFE(Poly Chloro Tri Fluoro Ethylene)
    クロロトリフルオロエチレン(CTFE)の単独重合体で、融点が210-215℃で透明で硬く、ガス透過性がフッ素樹脂の中で最も小さいです。
  • PEEK(Poly Ether Ether Ketone)
    連続使用温度250℃の結晶性樹脂で、耐スチーム性、耐摩耗性を有します。
  • PES(Poly Ether Sulphone)
    連続使用温度170℃の透明樹脂で、1Coatフッ素樹脂塗料のバインダーとして利用されています。
  • PFA(Per Fluoro Alkoxy polymer)
    PTFEの溶融粘度を下げて射出成形できるように開発された樹脂で、テトラフルオロエチレン(TFE)とパーフルオロビニルエーテル(PFVE)との共重合体で融点が290-310℃の半透明の樹脂です。耐薬品性、非粘着性に優れています。
  • PTFE(Poly Tetra Fluoro Ethylene)
    フッ素樹脂の中で最も多く生産される白色の結晶性樹脂で、耐薬品性や潤滑性に優れ、融点は327℃です。
  • PVdF(Poly Vinyli dene Fluoride)
    フッ化ビニリデン(VdF)の単独重合体で、硬く、フッ素樹脂のなかで最も誘電率が高く、高温で極性溶媒に溶解します。融点は170-175℃です。
  • PVF(Poly Vinyl Fluoride)
    フッ化ビニル(VF)の単独重合体で成型が難しいため、フィルムが主用途となっています。




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