IoT化の推進、マスカスタマイゼーションの実現を支えます
近い将来、モノづくり現場のIoT化、デジタル化が飛躍的に進むとみられています。その先には、ニーズの多様化に応える多品種少量生産を実現しつつ生産効率も高めていく「マスカスタマイゼーション」の実現が目されています。具体的に言うと、刻一刻と変わる生産指示に対応する柔軟な生産ラインや、より稼働効率を上げるための広範囲へのロボット化・無人化が求められてきます。つまりデジタル技術を活用したソフト面の導入だけでなく、物理的な生産ラインの見直しおよび最適化によって、マスカスタマイゼーションは実現性を見せます。
たとえば多様な搬送工程では、冷えて固まりきる前の「樹脂部品」や「ホットメルト接着剤」、「ラベル粘着部」や「食品」など、くっつきやすい状態のものを扱うケースが少なくありません。稼働スピードのアップによって、こうした搬送物が部材にくっついて離れないというトラブルが考えられます。これが次世代の自動化の妨げになる恐れがあります。
吉田SKTは、ロボットアームの搬送ツメや高速化する搬送ライン部材に最適な機能性コーティングをご提案しています。搬送時の付着トラブルは、教示(ティーチング)などソフト面での解決も容易でなく、また部位に離型剤を塗布しても、使用環境によってはすぐに効果が薄れるため頻繁に塗布しなければならず、人的作業が増えてしまいます。これに対しコーティングは効率的にくっつきを改善し、機能の持続性も高く、自動化が求められる分野でロボットの活躍できる領域を広げます。