テフロン™フッ素樹脂コーティング、表面処理で生産設備の効率をアップ
※画像はイメージです
表面処理の目的：
品質・稼働安定化 作業ロス低減
求められる機能：
非粘着・離型性
改善した設備・工程：
成形
ペットが噛むことで口内のケアができる商品（犬用おもちゃ）を生産するお客様からご相談をいただきました。
商品は金型で成形されており、でんぷんを主原料とする材料のくっつきを抑えるため、金型にPFAコーティングを施して使用されていました。お客様ではより優れた離型性と、ペットの噛み心地をよくするため、成形後の商品表面のなめらかさ（平滑性）も向上できるコーティングを試してみたいとお考えでした。
これまでのPFAコーティング加工された金型では、離型性に若干の不満はあるものの、大きなトラブルはありませんでした。しかし、ベタベタしたでんぷん系の材料の付着をさらに抑えられれば、生産スピードのアップや清掃回数の軽減など、生産効率改善が期待できます。また平滑性は商品の優位性にも直結するため、重視して検討することとなりました。
「MRS-102」は、離型性に優れたシリコーン素材のコーティングです。しかも一般的なシリコーンコーティングと比べて、洗浄に対する耐久性や平滑性に優れているのが特長です。
さっそく実機金型にMRS-102を加工し、試作をしていただいたところ、PFAコーティングに比べて離型性が大きく向上、平滑性も良好でした。ご満足いただく結果となり、納入後4か月経過した現在も問題なくご使用いただいています。
