事例紹介
【事例】樹脂の成形工程でイジェクタピンでの脱型トラブルを改善

樹脂の成形工程でイジェクタピンでの脱型トラブルを改善
※画像はイメージです

表面処理の目的:
品質・稼働安定化 作業ロス低減 スピードアップ

求められる機能:
非粘着・離型性

改善した設備・工程:
成形


 

解決したかったお悩み、実現したかったこと

ある自動車部品の成形工程で、増産に対応するため成形時間を短縮したいというご要望でした。
従来より早い時間で金型から樹脂を脱型しようと試みたところ、まだ樹脂が十分に固まっておらず、イジェクタピンが刺さって抜けなくなるトラブルが発生。そこで樹脂の脱型を良くするコーティングが検討されました。

 

背景/処理を選ぶ条件

この金型は厳しい寸法管理を求められており、熱歪みなどわずかの寸法変化も許されないという条件のなか、従来のテフロン™コーティングでは加工温度が400℃と高く、寸法精度も十分ではなかったため、選択できませんでした。

 

採用された処理

 

実現できた効果

「バイコート®NYK-52-T」は、非常に優れた離型性を備え、柔らかい状態の樹脂でもくっつくことなく滑らかに離型します。寸法精度も良く、±5μmの公差でコーティングが可能です。加工温度も200℃程度と低いため、精密金型のように寸法精度が厳しいものにも心配なくコーティングができます。さらに硬度が高いので金型のように高い圧力がかかる環境でも使用でき、生産効率の向上、部品の増産に成功しました。


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