事例ピックアップ
加硫前ゴムの搬送ロールへの付着を防止


※画像はイメージです

表面処理の目的:
品質・稼働安定化 作業ロス低減 安全性・環境要求対応

求められる機能:
非粘着・離型性 長寿命


 

解決したかったお悩み、実現したかったこと

クルマのドアや窓の隙間を埋める、チューブ状のゴム製パーツ「ウェザーストリップ」。この製造工程では、押出成形されたゴムをロールで搬送しながら炉内で加熱・乾燥させていました。
最近、環境対策と耐久性のためゴム材料の配合が変更になったところ、以前より高温で処理しなければならず、炉に入った直後のゴムがべとつくようになりました。搬送ロールにゴムがくっつくと搬送の流れが悪くなり、ひどい時には巻きつきが起こり、ラインを一時ストップすることさえありました。これまで問題なく製造できていた設備を大きく変えることはできず、ひんぱんに離型スプレー剤を塗布したり掃除することでなんとか生産を続けていました。

 

背景/処理を選ぶ条件

搬送ロールに一般的なふっ素樹脂コーティングをした場合には、ゴムが吸盤のようにペッタリくっついてしまうことが確認されました。
物と物は、接触面積を減らすことでくっつきにくくできるケースがあります。表面処理によって接触面積を減らす方法として、一般的には機械加工やブラスト、溶射などで下地に凹凸を付け、その上から離型コーティングを施します。当初はこの方法でテストピースを作ってみたところ、凸面が硬くギザギザと鋭く感じられました。そこで懸念されたのは、この凸面が軟らかいゴムに転写され、製品不良につながってしまうことでした。

 

採用された処理

 

実現できた効果

接触面積を減らす従来のコーティングは、下地処理などで凹凸を付けるため、接触面のコーティングが摩耗した場合に下地基材が露出することになり、ゴムがくっつき始めるまでの寿命が短いという問題がありました。一方「スーパーTPコーティング」では凸形状そのものをふっ素樹脂で形成。接触面のコーティングが摩耗しても、離型効果のあるふっ素樹脂の層が残るため、くっつきを防ぐ効果が長く持続します。また「スーパーTPコーティング」の凸形状は丸みのある凸面になります。ゴムのくっつきを大きく軽減しながら、独特の丸みにより、当たりが比較的軟らかい接触面を実現しました。
この例では2か月ごとのメンテナンスで済み、コストと作業時間の削減となりました。


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TEL:052-524-5211 / FAX:052-524-5287
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