あるお客様の製品は、表面材(フィルム)と断熱材をホットメルト接着剤で貼り合わせて製造します。接着剤を塗布した製品は、搬送時にコンベアローラーに付着して巻き込みが起きる可能性があるため、これまでは石油系の離型剤をロールに塗布して対策されていました。
ところが市場で、製品に残留してしまった離型剤によるクレームが発生。離型剤の塗布に代わる、ロールの巻き込み防止対策が必要となっていました。
接着剤に対する離型性に優れ、かつ耐摩耗性も必要でした。
離型剤が残ることが問題であったため、それを解消できるのであればコーティング以外の方法も選択肢に含まれました。
「PFAコーティング」、「MRSコーティング」、「スーパーアロイコーティング」、そして離型効果を与えるシート材「CTTファブリックシート」が候補に挙がりました。
候補に挙がった処理のテストピースによって現場で評価したところ、離型性と耐摩耗性に優れたスーパーアロイコーティングが採用になりました。
それから約2年使用時点で、ロールの巻き付きなどのトラブルはなく、もちろん市場での離型剤付着のクレームもなくなりました。
搬送トラブルの改善やスーパーアロイコーティング
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