ウレタンゴムを製品形状に打ち抜く刃物で、ウレタンゴムの破片が刃物に付着することで装置が停止してしまうトラブルがありました。実際には1ショット目で停止することがあり、生産効率を大きく低下させる原因になっていました。
打ち抜き刃の場合、ウレタンゴムを刃物に付着させない離型性と、刃物をゴムに押し込んだ際に抵抗なくカットするためのすべり性の両方が必要になります。お客様では、離型性とすべり性に優れたフッ素樹脂コーティングを検討され、当社にお問い合わせをいただきました。
ヒアリングするなかで、打ち抜き刃では製品形状を維持するため刃先の切れ味が必要なこと、フッ素樹脂コーティングでは実現が難しいことがわかりました。
また、お客様での改善策としてシリコーン離型剤によって効果が得られていることもわかりました。
「MRS-014」は離型性と硬度とすべり性に優れ、非常に薄膜なため、フッ素樹脂コーティングに比べると刃先の形状変化が少なく切れ味への影響が少ないコーティングです。
今回はさらに表面の粗さも調整。よりすべり性に優れた仕様にカスタマイズすることで、硬度の異なるゴムのカットも可能になりました。
打ち抜き刃の付着防止やMRSコーティング
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